過食や食べたことをなかったことにする帳消し行為をやめるのは難しい

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過食や食べたことをなかったことにする帳消し行為

 

摂食障害を治すために

「まずは帳消し行為をやめた」

私が過食嘔吐をやめたいと決心したときに読んだ書籍やブログで、いちばん心に刺さることを書いていたステップあやさんが本の中でそう書いていた。

 

食べたことをなかったことにするために行う「帳消し行為」

過食や過食嘔吐をやめようとする前に、帳消し行為をやめてみる。

私も過食しても吐かないように吐かないようにと努力して過食嘔吐をやめているうちに、過食も一日中食べ物のことしか考えられないという症状も治まっていきました。

 

摂食障害の症状、拒食や過食、過食嘔吐は病気であるが故の症状。

けれども帳消し行為というのも病気からくる症状なので、それをやめようとすることも至難の業でした。

 

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摂食障害の帳消し行為とは?

帳消し行為とは、拒食や過食、過食嘔吐とおなじく摂食障害の症状のひとつです。

帳消し行為とはおもにどんなものがあるのでしょうか。

 

食べたら吐く「過食嘔吐」「普通食嘔吐」

これがいちばん厄介でほとんどの人が悩む帳消し行為なのではないでしょうか。

過食して吐くことをやめたとしても、吐くことに依存してしまったり食べて太りたくないという気持ちが邪魔をして普通に食べたものでも吐いてしまうようになり、なかなか吐くことがやめられないという人は多いです。

 

チューイング

摂食障害の症状のひとつでもある「チューイング」

口にいれたものを飲み込む前に吐き出す。

これも繰り返しているうちに、食べる以前に飲み込むことが怖くなって普通に食べられなくなるのでやめるのに苦労します。

最初はチューイングではなく過食嘔吐だった人でも、途中からチューイングなら嘔吐しなくていいからという理由でチューイングに移行する人もいますが、食べることができなくなるので摂食障害を治すという意味では遠回りになります。

 

過剰な運動をする

拒食症を治したいと頑張って食べるようにしても、過食や過食嘔吐を治したいといろいろ頑張っても、この過剰運動がなかなかやめられないという人は多いです。

運動することは健康にとって悪いことじゃないのですが、食べたもののカロリーをすぐに運動ですべて消費しなければ落ち着かないという心理状態が異常なのです。

なので食べていないとき用事のないとき以外は常に動いているとか、人が普通にくつろいでいる前ですらもせかせか動き回って、周りがうっとうしがっていることすらも気づけないということもあります。

やらなきゃいけないことを後回しにしてでも、運動だけはやめられないという困った状態になっている人も。

いずれも心も体も苦しいままなので、摂食障害が治ったとは言い難い。人によっては爆発して過食嘔吐や拒食に逆戻りする可能性もあります。

 

食べた分を帳消しにするための絶食に近いダイエット

摂食障害になりやすい人は「頑張り屋さん」が多いので、食べた後に絶食・拒食を繰り返す人も多いです。

食べた分が消化されるまで、消費されるまでは絶対になにも食べない。

それも性格的にやめるのに苦労します。

 

下剤乱用、利尿剤

過食や過食嘔吐をしないようにしても、太ることや浮腫みを恐れて下剤や便秘薬を大量に飲むことや利尿剤で無理やりに水分を排泄することがやめられない、薬を手放せないという人も多いです。

私も下剤・便秘薬はつい最近まで常用していて、やめるのに本当に苦労しました。

便秘=太る

っていうのが怖いんですよね。

それに長年拒食や過食嘔吐で便秘体質になってしまっているので、下剤・便秘薬をやめると出なくなるのではないかと心配で飲まずにいられなかったのです。

 

下剤・便秘薬で排泄すること、利尿剤で水分を無理やりだすことは体に負担がかかるので、いずれ浮腫みやすい体質になってしまい、やめたあとしばらくとんでもない浮腫みに悩まされる人もいます。

 

野菜や低カロリー、カロリーゼロのものしか食べない

「野菜や海藻などの低カロリーなもの、自分が納得できたものしか口にすることができない。吸収することができない」

摂食障害の人にはその傾向が強い人が多いです。

それ以外は食べたら吐く。

そうしているうちに耐えられなくなり、自分が納得したもの「許可食」として食べて吸収することを許したものですら過食するようになることもあります。

摂食障害の人は、それが原因で「野菜過食」などに悩むようになる人もいます。

とんでもない量の野菜。それこそバケツ一杯とかの、もはやサラダとは言い難いような量の野菜を食べることがやめられない。

それは普通に食事を摂って吸収しようと誓ってもなかなか抜け出せません。

 

「決められたもの以外は食べることが怖い」

それも帳消し行為をやめるということを困難にします。

 

摂食障害を治すためには食べたい欲求を我慢してはいけない、太ることも受け入れなくてはならない

めちゃくちゃ怖いです。

「太りたくない」「自分の見た目が気になる」という理由がおおもとにあってこの病気になってしまったという人がほとんどなのに、太るかもしれないなんて。

過食症でも嘔吐を伴う過食症でも、拒食のみの人でも、食べたい欲求に逆らうことをやめなければいけません。

なのでほとんどの場合は体重増加を伴います。

 

帳消し行為は「太らないための儀式」なのです。

だから摂食障害を治そうとしても、帳消し行為を手放すことはとてもつらい。

 

太ったら人に会うたびに指摘されるという難関

誰もあなたのことなんて、太ろうがそんなに気にしてないよ。

そう言われますが、気にしていなくても体型の変化をとりあえず口にする人は多いです。

とくに女性同士だと他人が太ったことを面白く思う人もいるので、傷つくような言い方をされることも。

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体重やカロリーの数字が怖い

摂食障害になったきっかけが、体重計の数値やカロリー計算でのカロリーの数字だったという人は多いです。

体重やカロリーの数値に縛られることで摂食障害が悪化するということもあるので、食べたい欲求に逆らわないで食べることを受け入れる、太ることを受け入れるということはとても恐ろしいこと。

それでなくても今は普通に売っている食品にはカロリー表示がされていることがほとんど。

学生や会社員なら年に一回は健康診断で体重をはからなくてはいけないという機会があることも。

気にするなということが無理なので、なかなか抜け出せません。

 

鏡に映った自分、体についた肉を見て「太った、太ってる」

どこにいても自分の顔や体の変化を直視する機会はあります。

外を歩けば窓、鏡。顔を洗えば目の前に鏡。メイクするときも自分と向き合わなければならない。

たいして太っていなくても、摂食障害で自分のことを認められない状態になってしまっている心には

「太った、太ってる」

としか思えません。

そんな自分でもかわいい、なんて誰かに言われたとしてもなかなか認められない。自分でそんなふうに思えるようになることなんて、とんでもなく時間がかかります。

 

帳消し行為がなかなかやめれらない理由

いろいろな理由がありすぎて、摂食障害をやめたい治したいと心から思っても、帳消し行為をやめることはとても大変です。

摂食障害の症状がなくなってきても、帳消し行為がずっと残ってしまうことのほうが多いのではないでしょうか。

けれども本人がそれでもいいのならいいのです。

だけどほとんどの場合は、その帳消し行為もなくなってくれたらもっと楽に生きられるのに…と思っているはずです。

 

自分を好きになれない

痩せていないときれいじゃない、痩せていないとダメ。

これ以上太りたくない、自分は醜い。

そういう気持ちが強いからこそ、帳消し行為をして少しでも嫌いな自分をごまかしているのに、太った自分のことを好きになんてなかなかなれるものじゃありません。

だからこそなおさら、帳消し行為はなかなかやめられないのです。

 

決めたことを変えるのが怖い「完璧主義」「真面目」「いい子」

きちんとした人が多いみたいです、摂食障害になりやすい人って。

私は案外ガサツなほうだと思うし摂食障害になる前はいい加減体質だった気もする。

けれども小さいころから見てきた、目の前のいちばんのお手本である母親がかなりきちんとした人だったから、拒食症になったときに母親の関心を引くためには自分もきちんとする必要があったのかなって思います。

完璧主義っていう傾向はちょっとあったのかもしれない。

完璧主義というか、自分がこうと決めたことはなかなか変えられないという柔軟性のない性格というか。

 

きちんとするとかいい子とか真面目とかって、すごくいいことだとは思うけどね。

けれどもそれが「食べることを制限する」という方向に向いたらよくないんだろう。

決めたものしか食べられないとか、健康食しか受け付けないとか。

本当はジャンクフードとかお米とか甘いお菓子とか、自分が制限している食べ物も大好きだったはずなのに、好きじゃなくなったと思い込もうとするのも、心にとっては不自然な行為だからよくないんだろう。

一度自分が決めて成功したこと(ダイエットして痩せたとか)はなかなかやめられないですよね、普通。

だからこそ、拒食でも過食嘔吐でも、それで痩せられて自分の望む現実を少しでも経験できたのなら、逃げたい現実から少しでも逃げられて楽になれたのなら。

手放すことは容易ではないはずです。

 

帳消し行為が心のよりどころである場合も

過食嘔吐なんてまさに、食べることで嫌なことつらいことを一瞬でも忘れられて、上手に吐けたらスッキリする。

現状が辛ければ辛いほど、依存しないほうがおかしい。

自分の理想のボディーイメージのままでいたいからこそ、拒食で痩せを維持していくことにも依存する。

過食嘔吐でも拒食でも、痩せていられれば安心する。というのが心の拠り所なのです。

だからこそ、帳消し行為である食べないという行為、食べて吐くという行為を手放すことはとても難しい。

 

帳消し行為がやめられないときはどうする?

絶対にやめなきゃという気持ち、すぐにやめなきゃという気持ちがあるからこそ、余計にやめられないっていうこともある。

そんなにすぐにやめなくても困る人なんてそれほどいない。

そう考えて、自分のペースで自分が受け入れられるようになるまでじっくり向き合ってやめるしかないです。

 

ゆっくりでいい、どうせ焦ったところで逆戻りする可能性のほうが高い。

それが当たり前だと思って、本当に亀の歩みで治してゆけばいつかきっと治るのが摂食障害だと私は思います。

 

現に私も帳消し行為はまだ残っていたりするし、治すときも一歩進んでは後退。

それを繰り返しているうちにいろいろなことが平気になって少しづつ受け入れられるようになってきたのです。

焦らなくても大丈夫だし、治したい気持ちさえあれば摂食障害はいつかきっと治るはず。そう信じています。

 

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